Hibワクチン

Hibワクチンについてのお知らせ

Hibワクチン12月19日より発売となります。
輸入量が限られているため、当初は各医療機関に対する割当てが3人分のみになります。
当面の供給ではご要望に答えられない状況です。

12月の初回供給分については、11月28日の14:45〜15:00に代表電話で先着順で予約の受付をいたします。
以降の予約については供給状況をみておってお知らせします。

(社)日本小児科医会 公衆衛生部よりの連絡

いよいよHibワクチンが市販されることになりました。小児科医会が販社である第一三共からヒアリングした情報は以下の通りです。

1.発売日は12月19日

2.本来であれば十分な在庫を確保してから発売すべきであるが、第一三共は種々の状況を考慮し、早期発売を優先したとのこと。
  このため、在庫の偏在や需要の集中が起きた場合、品薄となる可能性が否定できない。

3.在庫偏在による品薄を防ぐべく、医療機関より希望を取りそれに応じた量が出荷されるという、計画供給が実施される。

4.予約は所定の用紙をファクスで第一三共内の「アクトヒブ連絡センター」に送信することで  受付けられる。受付開始は12月1日。
  希望・注文のとり方の詳細については、11月中旬より第一三共から医会員各施設に順次説明がある。

5.万が一予約が終了し、供給量を上回った場合、まず各医療機関に対して3人分(初回免疫分として9回分)を目安に調整され、
  次に残りの在庫から、その月に供給できる全数が供給される。この場合、全ての希望に添えない場合も起こりうる。

ヘモフィルス属インフルエンザb型(Hib)とは

Hibは、ヒトに髄膜炎や喉頭蓋炎を引き起こす細菌です。 正式には、インフルエンザ菌b型(ヘモフィルス・インフルエンザb型)ですが、
一般的にHib<ヒブ>と呼ばれています。名前に菌がつくとおり細菌です。
冬に流行するインフルエンザは、インフルエンザウイルスAソ連型/A香港型/B型の感染としてよく知られていますが、細菌であるHibはまったくの別ものなのです。
Hibは、子どもの鼻の奥やノドにすんでいます。

Hib髄膜炎

髄膜は、大事な脳や背骨の中を通る脊髄をおおっている膜です。
その中に細菌が入りこんで炎症をおこすのが細菌性髄膜炎です。脳をつつむ大事な場所の感染症なので、生命に関わることや治っても難聴やけいれんなどの後遺症を残すことが少なくありません。
残念ながら、現在の医学では発熱早期での診断がとても難しいことがわかっています。
このようにおそろしい細菌性髄膜炎の3分の2はこの菌(Hib)が原因で起きています。

最近Hibによる髄膜炎が増加し、5歳までのお子さんが全国で年間600人もこの菌による髄膜炎にかかっていると推定されています。
半数以上は0〜1歳のお子さんに集中し、15〜20%のお子さんに後遺症が残り、5%のお子さんが死亡します。20人に1人が亡くなる恐ろしい病気です。

最近、ふつうに暮らしているみなさんのお子さんやお孫さんがもっている菌でも、抗菌薬(抗生物質)の効きにくい耐性菌が増えています。
髄膜炎を起こしたHibも80%が耐性菌に変化しています。そのため、髄膜炎の治療がとても難しくなっているのです。Hib髄膜炎が増えている、それも耐性菌による髄膜炎・・・・・・。これは生命に関わる大問題です。

今までHibワクチンがなかった日本では、4歳のお誕生日を迎える前のお子さんのほとんどが、Hibに対する抵抗力(抗体といいます)をもっていません。
ふだんの生活のなかでHibにさらされる機会はいくらでもありますが、乳幼児では自然には抗体ができないのです。
ワクチンには抗体をつくらせるための特別な工夫があって、ワクチンをうけたお子さんがHibによる重症の病気にかからないことは実証済みです。
乳幼児では、ワクチンがHib髄膜炎を防ぐ唯一の方法なのです。

1990年代にはいって欧米を中心にHibワクチンが導入され、1998年、WHO(世界保健機関)は乳児への定期接種を推奨する声明を出しました。
現在、アジアやアフリカの国々を含む100カ国以上で導入されて、90カ国以上で定期接種プログラムに組み込まれています。その効果は劇的です。
このようにすでに定期接種をしている国では、Hib髄膜炎が過去の病気となっています。

日本でも遅ればせながらようやく正規輸入販売になりましたが、製品の成分についての基準の厳しい日本への供給は当面ごくわずかでしかありません。